Research

Last modified by Administrator on 2019/10/01 01:03

    大竹研究室では、人々や社会の安全・安心・安定のために必須となる計算機システムの高信頼化・低消費電力化技術の研究開発を行っています。

研究の背景

    私たちはコンピュータに依存して暮らしていますが、そのコンピュータは本当に依存できるものでしょうか。原子力発電所などの電力プラント、鉄道などの交通システム、携帯電話網などの通信システムといったインフラを支えるコンピュータでは、特に信頼性の確保が重要です。情報科学の立場から信頼性や持続性をもったシステムを実現する技術開発を担っていかなければなりません。それを遂行する研究室として、研究室名を「グリーン&ディペンダブルシステム研究室」としました。

    コンピュータシステムは、大きく分けてハードウェアとソフトウェアで構成されます。ソフトウェアはバグ(設計誤り)や脆弱性、信頼性の問題が見つかれば、そのソースコードを書き直してコンパイルすることで、運用時にも更新することができます。しかし、ハードウェアは製造してしまうと設計誤りを取り除くことはできず、製造時に欠陥が混入する可能性があり、経年劣化などから故障することもあります。また、ハードウェアが直接電力を消費します。大竹研では、コンピュータのハードウェア、特にLSI1を対象に高性能化、高信頼化、低消費電力化に取り組みます。

    コンピュータは、論理(ディジタル)回路やメモリ、アナログ回路など様々なLSIで構成されます。そのLSIはトランジスタや抵抗などの素子を集積した電子回路で、その製造には光学や化学などの様々な技術が用いられています。私たち情報科学の分野は、その設計図となる論理回路の設計や、その設計自動化を担当しています。近年、CAD2ソフトウェアの発達により、ハードウェア記述言語3で回路を設計し、自動的に論理回路を合成、さらにはシリコンウエハの上に焼き付けるパターンまで自動的に生成するようになっています。しかし、これらの技術開発に終わりはありません。LSIの高性能化、高信頼化、低消費電力化をさらに進めていくためには、半導体素子の微細化や高集積化など製造技術の進歩に伴って新たに生じる様々な問題に対して、それらを解決するための設計技術およびCAD技術の研究開発を続けていかなければならないのです。

研究テーマ

    コンピュータハードウェア(LSI)とそれを使ったシステムに関する以下の研究を行っています。

  • コンピュータの低消費電力化・高信頼化
  • コンピュータの論理設計とテスト
  • コンピュータの設計自動化(CAD)
  • IoT機器の設計とテスト
  • サイバーフィジカルシステム(CPS)の高性能化と高信頼化
関連学会

    現在、以下の学会やそのソサイエティおよよび研究会を中心に、研究活動を行っています。

論文・研究発表先

    これまで、以下の論文誌や国際会議、研究会などで研究発表を行ってきました。また、論文の編集や国際会議の運営にも携わっています。

共同研究・外部資金

    最先端の研究を行うには、仲間や研究費が必要になります。現在、コンピュータの高信頼化の分野では,九州工業大学、首都大学東京、奈良先端科学技術大学院大学とチームを組んで、日立製作所、ルネサスエレクトロニクスと共同研究を行っています.また,IoTの分野では福羅酒造,ぶんご銘醸,高橋製茶,JR九州,柳井電機工業など企業との共同研究に取り組んでいます。現在、これらの企業との共同研究費の他、九州工業大学との共同研究において科学研究費補助金を得ています。

地域連携

    大分県は、おおいたLSIクラスター構想を策定し、国際的な競争力を有する半導体生産拠点の形成を目指しています。指導教員は現在、大分県LSIクラスター推進会議グローバルイノベーション部会委員として活動しています。

    本研究室は福羅酒造、高橋製茶とコンソーシアムを構成し、「地域・伝統産業におけるIoTによる工程可視化」プロジェクトを実施しています。本プロジェクトは、大分IoT推進ラボ認定を受けています。

    本研究室は、大学等による「おおいた創生」推進協議会実践型地域活動事業として、「IoTを用いた農業における課題解決」プロジェクトを実施しています。

  1. ^ Large Scale Integration (大規模集積回路)の略称。
  2. ^ Computer Aided Design(コンピュータ援用設計)の略称。一般的にコンピュータの力を借りて設計するという意味で、LSIやコンピュータの設計の他、建築などの設計にも同じCADという用語が用いられています。
  3. ^ プログラミング言語に似たもので、ハードウェアを定義するための言語です。ハードウェアとして実現する機能をアルゴリズムで記述したり、演算モジュールや論理ゲートの相互接続で記述したり、さまざまな抽象度で記述することができます。
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Created by Administrator on 2011/09/16 19:11

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